途派文芸集 第一巻
荻野直人、苅谷崇之、佐藤文香、島田潤一郎、田丸雅智、三川祐、山本和之 著/978-4434225864/176ページ/文芸/1,300円(税別)/2016年11月刊
僕は、何も、既存の文壇――というものがあるとしたら――と喧嘩していこうというつもりはない。むしろ、別の「みち」があっても、復活してもいいのでは、もっと門戸を広げてもいいのでは、と思うのだ。実際、世は常に新しい才能を欲している。
それで、僕は、この、大げさにいえば、芸術運動のような活動を、「途派」と命名した。「途」は「道」とは異なる、小さい「途」。それは「道」、つまり、既存の文壇ともつながる。そういう想いがこめられている。
(「まえがき」より)