自費出版の疑問あれこれ① 出版権とは?
自費出版をしたい、と思っても、わからないことだらけ。そういう人は多いと思います。これから、シリーズとして、「自費出版の疑問あれこれ」と題し、いろいろなテーマについて、解説していきたいと思います。
第1回は、「出版権」です。著作権は、また次回に。辞書的な解説は、求められていないと思いますので、かいつまんで説明すると、出版権は、そのままです。ある書籍を出版する権利、のこと。おおむねこの権利は出版社が保持しています。いわゆるプロの書籍でも自費出版でも、たいがいそうです。
じゃあ、これを保持されていることの弊害は、何か。簡単にいえば、再版ができない、ということです。今、電子書籍化が騒がれていますが、仮に著者が「紙で出したし、今度は電子化したい」と思い、自分でそれを行うため、そういった業者を探したとします。
しかし、出版権を保持している出版社がこれを知り、「電子化はやめてください」と言ってきたとします。すると、契約上、出版権が出版社に保持されているとなれば、電子化の話はボツとなります。
ここ数年、こういったケースを含め、プロの作家と大手出版社の間で、よくもめているのは、この出版権の問題です。もし、あなたが、上記のケースのようなことを考えていたり、今後、別の出版社で違った形態で再版したい、と考えているようでしたら、出版権について、契約前に、必ず出版社に尋ねてみましょう。
ちなみに、パブリック・ブレインは出版権は弊社に帰属せず、お客様に譲渡しています。そういった契約書も交わしますので、ご安心ください。