自費出版の疑問あれこれ⑥ 表紙の素材について
自費出版の疑問あれこれ。第6回は、「表紙の素材」について。
本は、文章を書けば終わり、というものではありません。紙の本では、文章と同じくらい、その装丁も極めて重要です。今や、表紙を見て本を買う、いわゆる「ジャケ買い」をする人もいるくらい、表紙が与える影響は大きいのです。
販売目的ではない自費出版の場合も、個人の思いを形にするわけですから、その重要性は変わりません。ですから、自費出版を考えている方は、表紙はどういったものにしたいか、というイメージを持っておくとよいでしょう。
そのご要望や費用に合わせたサービスをご提案するのが、出版社の役割です。例えば、小説。表紙にイラストを使用したい場合、ストーリーや内容に合わせて、イラストレーターを選び、ご提案をいたします。もちろん、小説をイラストレーターが読んだうえで解釈し、効果的なイラストをご提案することも可能です。それは、ライトノベルでもミステリーでも純文学でも翻訳ものでも、同様です。
また、小説・詩集・ノンフィクションなどで写真を使用したい、という場合も、プロのカメラマンに撮影を依頼し、使用することができます。あるいは、素材やイラストをご自分で用意されたり、イラストも写真も使用しない、シンプルな表紙をご希望される場合は、弊社でデザインをご提案します。
ご自分で表紙を作りたい場合や、表紙に予算をあまりかけたくないという場合もあるかもしれません。そういうときは、Adobeの「Illustrator」「Photoshop」といったデザインソフトを使用し、ご自分で表紙を作成することもできます。しかし、これはデザインに縁のない人には、ハードルが高く、現実味がない選択肢かもしれません。
書籍という作品を作る以上、その見た目にもこだわりたいもの。ぜひ、ご自分の理想・費用に合った表紙で、納得のいく自費出版を行ってください。