自費出版の疑問あれこれ⑩ 制作期間やスケジュールは?
今回は、自費出版における制作期間や納品までの全体スケジュールについて、ご説明します。まず、全体の工程について、だいたい下記のとおりです。
お見積もりご提示→契約→原稿ご入稿→編集→レイアウト→初校 ※以下、再校、三校→表紙制作→校了→印刷→製本→販売・納品
具体的な各工程についての説明は別の機会に譲るとしまして、重要なのは、これらにどれくらい時間がかかるのか。
結論からいえば、だいたい3ヶ月を目安とすればいいでしょう。
工程のなかで、固定の時間かかるものがあります。それは、印刷と製本です。時期にもよりますが、だいたい3~4週間くらいは見た方がいいでしょう。となると、残り2ヶ月が制作期間です。最も時間がかかるのが、レイアウトと初校です。レイアウトは活字だけですと、そんなに時間はかかりません。ただ、表やグラフなどの図版制作、イラスト描き下ろし、写真加工などがあると、時間がかかってきます。もちろん点数と内容によって、時間は変動します。
初校に関しては、お原稿の完成度に比例して時間がかかります。正直、雑な原稿の場合は、かなりの時間を初校に要します。初校に時間を要するということは、そのあとの再校、三校といった工程も時間を費やすということです。当然、納期もずれてきます。
ですので、ある程度、ご自身の中で、ご希望の納期がある場合などは、3ヶ月という期間をひとつのメドとし、逆算して、自費出版のお見積もりを取るようにするといいでしょう。
ただ、下記の時期は、印刷所や製本所の繁忙期になるので、より時間がかかる可能性があります。
・ゴールデンウィーク前
・8月のお盆前
・年末年始
・3月の年度末
なかでも、年度末がいちばん混み合います。ですので、年度末納期希望の場合は、+1ヶ月余裕をもっておくことをオススメします。だいたい2月中には印刷所に印刷機を押さえていただかないと、急にスケジュールを変更してもらうことは難しくなります。
もちろん、書籍の内容やページ数などによっては、前倒しで納品できることもありますので、まずはお気軽にご相談ください。