太宰治の小説表現
松本和也 著/112ページ/日本文学/1,200円(税別)/2022年11月18日刊行
太宰治の小説を、よりよく読んで、深く楽しみたい。
本書では、太宰治の作品から、その小説表現のエッセンスが凝縮されているように思われる「千代女」、「カチカチ山」、「女の決闘」、「春の盗賊」の4作品をピックアップ。それらについて、それぞれの小説表現における工夫や仕掛け‐効果に注目することで、ていねいに読み解いていく。
【目次】
はじめに 読解へのアプローチ/太宰治の小説表現
第1章 小説をめぐる謎を書くということ──「千代女」
第2章 小説が語りかけるということ──「カチカチ山」
第3章 小説の批評を小説として書くこと──「女の決闘」
第4章 「どろぼうに就いての物語」を語ること――「春の盗賊」
おわりに 太宰治の小説表現/小説を読むということ