費用(予算)
絵本はコスト高になりやすい!?
■絵本のコストは総じて高い!
自費出版の中で、最も重要なポイントが費用・コストです。一体、いくらくらい予算があれば絵本は作れるのか。
■オーソドックスな費用の目安とは
最もオーソドックスな費用の目安をご紹介します。
●印刷・製本
部数 | 300部 |
ページ | 32ページ |
製本 | ハードカバー(上製) |
判型 | A4判(210mm×297mm) |
表紙カバー | フルカラー、コート紙110kg、PP加工(グロス) |
表紙本体 | フルカラー、コート紙110kg |
本文 | フルカラー、マットコート110kg |
見返し | タント100kg |
印刷方法 | オフセット |
金額 | 約600,000円 |
これに本文レイアウトや表紙制作の費用、書店流通販売を目的とするならその費用がかかりますので、トータルで約800,000円といったところでしょう。
■予算を抑える方法とは
800,000円も予算がない! 500,000円程度に抑えたい。そういった場合、まずはどこから見直していけばいいのか。優先順位は次の通りです。
①判型 ②ページ数 ③部数
おおむね、この3点を見直してみます。すると、下記のようなイメージ。
●印刷・製本
部数 | 150部 |
ページ | 24ページ |
製本 | ハードカバー(上製) |
判型 | B5判(182mm×257mm) |
表紙カバー | フルカラー、コート紙110kg、PP加工(グロス) |
表紙本体 | フルカラー、コート紙110kg |
本文 | フルカラー、マットコート110kg |
見返し | タント100kg |
印刷方法 | オフセット |
金額 | 約400,000円 |
本文レイアウトと表紙制作、アマゾンのみ販売を追加しても、500,000円前後に収まるでしょう。
■予算を抑えたくても、用紙の厚さは変えない!
もっと予算を抑えようと思って、用紙を変えればいい。そう考える方もいるでしょう。しかし、やめた方がいいです。というのも、上記例は、ほぼ品質的に最低保証される用紙の種類や厚さを考慮しているからです。つまり、上記例であれば、用紙に関しては、抑えようがないに等しい。
もちろん、ハードカバーをソフトカバーに変更すれば、かなり金額は変わります。ただ、これに関しては、「絵本」という概念自体を曲げることにもなりますので、よくよく考えた方がいいでしょう。
とにもかくにも、まずは予算を明確にし、それによって、妥協すべき点は妥協するべきだと思います。それでも妥協できないならば、思い切って諦めてみるのもいいでしょう。自費出版は多大な費用がかかります。特に絵本はそうなりがちです。冷静な判断が必要。決して無理は禁物です。