データ
データを作るには、専用ソフトが必須!
■無理して自分でデータを作らない
結論からいいますと、デザイン事務所や編集プロダクションの方は別として、一般の方でAdobeソフト(Photoshop、Illustrator、InDesignなど)を持っていない方は、無理して自分でデータを作らない方がいいでしょう。というのも、そもそも不可能に近いからです。
■入稿方法は、どうしたらいい?
一般の方で上記のソフトを持っていない方は、入稿する際、すべて出版社に丸投げがいいと思います。なぜかというと、印刷用のデータをつくるのは、かなり難しいからです。
たとえば、絵本用の絵を画用紙に描いたとします。これをデータ化するときはスキャナーが必要です。このとき、お手元のスキャナーで、下記の設定は可能ですか?
カラー形式 | CMYK |
解像度設定 | 350~400dpi |
保存形式 | PSDかTIFF |
ざっとこの3点ができないようですと、この段階でデータ化は難しくなります。
■入稿に必要なものとは
出版社に入稿するときに必要なものは、下記のとおりです。
・原画
・テキストデータ(これはwordなどで可)
基本的には、この2つで大丈夫です。ただ、もう1点付け加えるなら、完成イメージといったところでしょうか。このイメージがないと、そもそもデータ化には辿りつきません。つまり、データ制作とはイメージを具現化することです。
あるいは、ご自身でスキャニングすることはできたとして、カラー補正やトリミングができないといった場合、やはり無理せず、スキャニングしたデータ(JPG、PDFなどでOK)を出版社などに渡して、加工した上でレイアウトしてもらうのがいいでしょう。
■ノドに注意! 扉と奥付を忘れずに!
データを作れるという方は、「描き方」のページでも触れましたが、ノドの設定に注意しましょう。ノドは製本位置から最低でも15mmは空けてください。見開きでいうと、右ページと左ページで、それぞれ15mm、合計30mmです。
また、絵本も通常の書籍と同じです。扉(書名と著者名が入る最初のページ)と奥付(書誌情報)を付けます。例えば、全部で16ページの絵本を作るとします。
その場合、ページ構成は、以下の図のようになります。
データ制作は、Illustratorでもいいですが、InDesignの方が使い勝手はいいでしょう。
あと、絵本は基本的には目次がつきません。ということは、ノンブル(ページ番号)も不要となります。